カジノの歴史
カジノの語源
イタリア語で「家」を表す「casa(カーサ)」に縮小の語尾「-ino」が付いたものです。イタリア語の「casa(カーサ)」小さなカントリーハウス、サマーヴィラ、レクリエーション場という意味です。その後この単語は娯楽を創るという意味に変わっていきました。
カジノの歴史
キャンブル自体は古くから行われていましたが、カジノはヨーロッパが起源とされ、初めて正式にカジノが出来たのは1600年代と言われています。フランス
ルイ15世の時代にカジノの元となる上流階級向けや庶民向けの賭博場が広まりました。フランス革命によって王政が倒れると、賭博に対する制限が無くなり更に流行したが、政府が賭博場を公認とするも、政府の支配下に置き、課税するようになりました。ナポレオンは賭博規制を行いました。フランスでは第三共和政の1907年に合法化されました。イタリア
1638年に世界最古と言われるカジノ・ディ・ヴェネツィアが作られました。ドイツ
保養地のバーデン=バーデンに最古のカジノができました。後発のヴィースバーデンのカジノは1771年設立という記録が残っています。イギリス
継続営業中のカジノとしては世界最古の「クロックフォード」が現存します。モナコ
モンテカルロカジノで有名なモナコは、19世紀にカジノが広まりました。非常に格式が高く、以前はスーツとネクタイ着用の厳格なドレスコードがありましたが、現在では、カジュアルな服装でも入場出来るようになってきました。
男性の場合はジャケット着用、女性の場合はワンピース or スーツにヒールなら大丈夫です。いわゆるスマートカジュアルの服装ですね。
アメリカ
1931年にネバダ州で合法化され、1940年代にはラスベガスがカジノの町として急速に発展しました。1960年代以降、ラスベガスでは装飾や建築物を1つのテーマに合わせたテーマカジノが建設され、家族連れや地元客をターゲットにした新しいカジノが発展しました。
コンサート、ショーやリゾート施設といったエンターテイメントとの融合施設が主流となっています。
それにより、たとえエンターテイメントショー自体が赤字でも、ギャンブルから収益を得るビジネスモデルが一般化しています。
また、1978年にニュージャージー州はアトランティックでギャンブルを許可して、今ではアメリカで2番目に大きなギャンブルの街になっています。
マカオ
マカオには元々、1970年に開業したリスボア(Lisboa、葡京娯楽場)など、カジノが存在したが、2001年から外国資本を導入したことでカジノ都市として急成長し、2006年にはラスベガスを上回る利益を上げるほどになりました。2000年代のマカオのカジノは下記の通りです。数年の間に一気に出来ました。
リスボア 2004年にリニューアルオープン
グランド・リスボア 2007年2月オープン
ベネチアン・マカオ 2007年8月オープン
MGMグランド・マカオ 2007年12月オープン
サンズ・マカオ 2004年5月オープン
ウィン・マカオ 2006年9月オープン
スターワールド・ギャラクシーカジノ 2006年10月オープン
なお、ザ・ベネチアン・マカオは面積約51,000m2を誇り世界最大のカジノです。
その他の国
1960年後半から1970年代になるとスペイン、オランダ、オーストラリア、南アフリカ共和国、ケニア、セネガル、アメリカのニュージャージー州などで合法化され新しいカジノが作られました。カジノは国によって制限内容は大きく異なりますが、120か国以上で合法化されています。
世界で2000軒以上のカジノが存在し、観光資源の1つとして競争が行われています。